数億人の未来を変えた!「ノーベル医学生理学賞」受賞の大村智氏とメルク社が行った無償の国際貢献 (3/4ページ)
■ 研究成果を無償で提供したメルク社

source:https://pixta.jp/
そこでメルク社は、元々畜産用に開発したイベルメクチンを、人の治療にも役立てることを決めたのだが、ここからの同社の活動が称賛される事になった。
なんと、人用の『イベルメクチン』は無償で提供することを決めたのだ。同社は既に畜産用で莫大な利益を上げていたからだが、この無償提供に大村氏の許可を得ることができた。
その結果1987年から人用のイベルメクチンが無償で提供されることになる。
そして世界保健機関(WHO)が『河川盲目症』と『象皮症』の制圧計画を進めた結果、これらの感染症が近く撲滅できる可能性が見えてきていると言うから驚く。今では年間に約3億人がイベルメクチンを服用しており、多くの人を救い続けている。
“ノーベル賞もの”という喩え方があるが、まさしく大村氏の研究は、“ノーベル賞もの”であったわけだ。
日本では医学生理学賞の受賞者は大村氏で3人目であり、物理学、化学を加えた自然科学三賞では15人目となる。
これからも日本が、世界に貢献できる研究者を生み出す国であって欲しいと願いたい。