【冴え女シリーズ(6)】[苦手だった不良転校生が・・・?]第3話(後半)「強くなりたかったから」 (2/3ページ)
時には目を瞑ったり、黙ったり、隠したり、そういうのも必要なんだって」
藤宮「……それも一理ある」
智子「大人になっていくのって難しいね」
藤宮「……そうだな」
智子「あ、ごめんね。愚痴聞いてもらっちゃって」
藤宮「……俺は、その、口下手だから上手い事返せない。だから、答えを求められても困る」
智子「うん、ごめん」
藤宮「違う。謝ってほしいんじゃなくて……。ああ、その、だから、お前は一方的に俺に話していいんだ」
智子「えっ」
藤宮「話しを聞いてやるくらいは俺でも出来るから」
智子「……ありがとう。そう言ってくれて少しラクになった」
藤宮「そうか……ならよかった」
智子「藤宮はあたしの話を聞くくらいしか出来ないって言ったけど、あたしはそうは思わなかったよ」
藤宮「……俺がお前に出来る事がなにかあるのか?」
智子「口下手ならウチの店のキッチンをやらない? 接客じゃないなら大丈夫でしょ?ホールも人が少ないけど、キッチンも大変そうなのよ。習い事をするのだってお金が必要でしょ?」
藤宮「お前……たくましいな」
智子「それもよく言われる」
藤宮「越してきてばっかだし、武道やりつつで時間うまくとれるかわかんねーけど、お前が言うように確かにしたい事するには金がいるからな。……考えておく」
智子「ほんと? ありがとう。バイト先に藤宮がいたら、あたし心強いな。なにかあったら、藤宮を盾にすれば大体いけそうだし」
藤宮「おいおい」
智子「一緒にバイト先行ったり、混雑を乗りきったり、賄い食べたり、きっと楽しいよ」
藤宮「……まだやるって決めたわけじゃないんだが」
智子「キッチンにって言ったけど、藤宮のウェイター姿もみてみたいな。