ホラーの一大ジャンル「スラッシャー映画」の血まみれの歴史 (5/7ページ)
『スクリーム』がそうであるように、この真相が明らかになるクライマックスのシーンは衝撃的かつ印象的である必要があります。
スラッシャーに欠かせないのが、ファイナル・ガール同様、恐るべき手に負えない敵。
『ハロウィン』のマスクを被ったマイケル・マイヤーズ、『13日の金曜日』のジェイソン・ボーヒーズ(と世界一強いケーブルニットセーターを着た女性と言えるボーヒース夫人)、ホラー界のファッションリーダーこと『エルム街の悪夢』のフレディ・クルーガーは象徴と言える存在です。
また、彼らの出演作ほどビッグタイトルでなくても、『血のバレンタイン』の殺人鬼や『バーニング』のキャンプ場の管理人、『悪魔のサンタクロース/惨殺の斧』のサンタクロースといった、スケールが小さいながらも予測不可能でとても不気味なヴィランがいます。
初期のスラッシャーは、その過激な暴力描写が批判されることも多かったですが、ホラーファンにとっては、それこそが一番のアピールポイントでした。
このジャンルは、ストーリーラインが似る傾向にあります。そのため、よりグロく、よりアーティスティックに死のシーンを演出して差別化を図ることが重要になっていったのです。
殺人シーンが重要視され、トム・サヴィーニのような特殊メイクアップアーティスの類まれなる技術が重宝されました。