ホラーの一大ジャンル「スラッシャー映画」の血まみれの歴史 (6/7ページ)

無名時代のケヴィン・ベーコンもトム・サヴィーニのおかげでこの通り。
しかし血なまぐさい殺戮も、次第に観客に飽きられていきます。フレディ・クルーガーはジョークに走り、ジェイソンシリーズは単調になり、10代の映画ファンは徐々にホラー映画に興味を無くしていきました。
1991年に公開された『羊たちの沈黙』は大ヒットし、アカデミー賞を受賞するまでになりましたが、ホラーでアカデミー賞作品賞を受賞したのは後にも先にもこれだけです。
人気を失ったスラッシャー映画でしたが、再び脚光をあびることに。起死回生となった作品は1996年の『スクリーム』。
『エルム街の悪夢』のウェス・クレイブン監督が「ホラーあるある」を詰め込んだ、直球で恐ろしい本作は、かつてのホラーファンを喜ばせただけでなく、新たなホラーファンを獲得します。
興行収入的に大成功を収め、『ラストサマー』や『ルール』シリーズを生むきっかけにもなり、ブームを巻き起こしました。そしてホラー業界だけにとどまらず、『最終絶叫計画』といったパロディまで登場することになります。
『キャビン』のような異色作は別として、現在もスラッシャーはかつての名作のフォームを維持しています。