今からでも遅くない!マイナンバー制度について知る(デメリット編) (3/3ページ)
そのため、数億円の資産を持っていても、給与や事業での所得が無ければ低所得者と判断され、社会的弱者と判断される。
その結果、資産家でありながら、頑張って働いている資産の無い会社員より手厚い社会保証を受けられるのだ。
これは明らかに不公平感が出る。しかしマイナンバー制度が個人資産まで把握できる仕組みに展開されれば、この様ないびつな状況が緩和される可能性がある。
■2:贈与税のごまかしが難しくなる
例えば金融機関を通して贈与する場合、年間で110万円までは無税だ。これを利用して、例えば400万円を無税で贈与するために、4分割して別々の口座に振り込む手段がある。
しかし、マイナンバー制度が銀行口座と紐付けされていれば、税務当局に名寄せした金の動きが把握されてしまうため、課税対象になる可能性がある。
■3:総合課税への道
そして、富裕層が最も神経を尖らせている可能性があるのが、マイナンバー制度が総合課税への伏線ではないかということだ。
現在、銀行預金や債券等の利息、株式や投資信託・FX等の利益にかかる税率は、基本的には分離課税となっており一律だ。従って資産運用ができる富裕層ほど、累進課税から逃れることが可能になっている状況だ。
一方、給与所得がメインの一般的なサラリーマンは、働いて働いて稼げば稼ぐほど累進課税で持って行かれる仕組みだ。
この状況を、マイナンバー制度がひっくり返す可能性がある。富裕層の金融資産や金融所得を把握し、総合課税を行えば、莫大な税収増加に繋がるからだ。
以上は、筆者のような貧乏人には関係ないが、富裕層にとっては、今から資産を何処に逃がしてどう運用するか、といった悩みの種になるのだろう。羨ましい悩みだが……。
【参考・画像】
※ マイナンバー社会保障・税番号制度 – 内閣官房
※ PathDoc / Shutterstock
※ tooru sasaki / PIXTA