善玉、悪玉っていうけど……コレステロールに「善悪」はないってほんと? (1/2ページ)

学生の窓口


健康ネタに必ず登場するのが「コレステロール」。悪玉コレステロールが多いから食事制限しなきゃ! なんて話をよく耳にしますが、コレステロールには「善」も「悪」も存在しないのはご存じでしょうか?

コレステロールは炭素・水素・酸素から成り立つ化合物で、材料の比率が違うだけで、果物に含まれる果糖(かとう)やブドウ糖と兄弟関係にあり、善玉も悪玉もなく1種類しか存在しないのです。生きていくためには欠かせない物質なのに「悪玉コレステロール」と汚名を着せられているかわいそうな物質なのです。

■コレステロールなしでは、生きていかれない!

コレステロール=からだに悪いもの、のイメージが定着していますが、正体は「C27H46O」で、46個の炭素、水素が27個、それに酸素が1つ結びついた有機化合物に過ぎない。日常的に口にする有機化合物をあげると、

 ・ショ糖(砂糖の主成分) … C12H22O11

 ・ブドウ糖 … C6H12O6

 ・エタノール(お酒のアルコール) … C2H6O

で、C:H:Oの比率が違うと性質も異なりますが、どれも炭素・水素・酸素から成り立つ物質にほかならないのです。砂糖やお酒が健康に悪いか? と聞かれたら、多くのひとは、摂り過ぎれば害になる、体調や体質によって違う、としか答えられないでしょう。コレステロールも同様で、それ自体に「善玉」「悪玉」のような分類はありません。コレステロールが生活習慣病のもと! のように言われていますが、実際は真逆も良いところで、生命維持に欠かせない大事な物質なのです。

コレステロールはどんな働きをしているのでしょうか? 代表例をあげると、

 ・細胞膜

 ・胆汁酸

 ・性ホルモン

の材料に使われ、不足すると細胞、とくに血管が弱くなったり、免疫が低下する傾向があります。

「善玉、悪玉っていうけど……コレステロールに「善悪」はないってほんと?」のページです。デイリーニュースオンラインは、科学ダイエット健康カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る