自分好みのアニメキャラが簡単に作れる?! 「萌えキャラ」を自動で描くコンピューターシステムが開発中
マンガやテレビにも数多く登場している「萌えキャラ」。キャラクターの性格を印象づける「顔」を分析し、データベース化する研究がおこなわれているのはご存じだろうか?
どんなキャラクターを描きたいのかを指定すると、目や髪など適切なパーツを用意してくれるし、既存の顔画像を分析して好みを割り出すこともできる。コンピュータが描いたキャラクターが登場する日がやってくるかも知れないのだ。
■コンピュータが描く「好みの顔」
この研究の特徴は、目や輪郭などパーツの「形」と、それから受ける「印象」をデータベース化し、つまりは顔を数値化している点だ。まず、顔の印象=性格をあらわしやすい部分として目/顔の輪かく/髪の3つに大別され、それぞれ形の違いと受ける印象が定義されている。
たとえば「たれ目」はおっとりとした性格、「つり目」なら活発/キツい性格を誰もが想像するだろう。これらは因子(いんし)と名づけられ、印象づける性格とパーツの特徴がひもづけられ、その組み合わせによってキャラクターの概要が完成する。
資料によると、
・つり目 + 黒または金髪 = ツンデレ
・黒または金髪 + 輪かくが三角 または キラ目 = お嬢様
と例示されている。つまり、どんな性格/印象にしたいのかを指定すれば、コンピュータがおおよその人物を描き出してくれるので、あとは好みに合わせて微調整すれば完成する。絵を描く機会が少ないひとでもキャラクターを生み出しことができるのだ。
逆に、既存の顔画像を指定すると、それを分析し、因子を評価してくれる機能もあるとされている。うまく言葉で表現できなくても、どんな顔が好みかがわかるので、絵ごころがないひとには大変有り難い機能といえよう。
■発展すれば、動きや感情も表せる?
この研究が進めば、コンピュータがキャラクターを生み出すことも可能になるだろう。作者がいないキャラや、ストーリーを指定するだけで漫画が描けるかもしれないのだ。
このシステムはある意味でモンタージュ写真と同じ仕組みなので、組み合わせによって表情を作り出すこともできる。膨大なデータ量になるだろうが、目や口などの特徴と感情をひもづけておけば、怒り/悲しみなどに合わせて描き出すのはさほど難しいことではない。
ひと昔前にヒットを連発した作曲家が、コンピュータを駆使して曲を作っていたのは有名な話で、音楽の場合は和音/不協和音などのセオリーもあるため数値化しやすいし、バラードやロックなどのコード進行をデータベース化すれば自動作曲も不可能ではない。
人物画の場合はどこまで細分化できるかがカギとなるだろうが、データを累積し続ければいつかは可能になるだろう。ただし「理論」から生まれた顔なので、どれも同じに見える可能性が高く、ヒット作になるかは疑問が残る。
みんな「同じ顔」ではストーリーがわかりにくいので、高度なプログラムが誕生することを期待しよう。
■まとめ
・萌えキャラの「顔」を分析する研究がある
・描きたいキャラクターをガイドしてくれるプログラムが存在する
・好みの顔画像を指定すると、どんなキャラかを分析する機能もある
(関口 寿/ガリレオワークス)