秋ビールってどこが「秋」? 秋ビールが出る理由とその特徴について (1/2ページ)

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秋限定発売の秋ビール。今ではすっかり定着していますね。スーパーで紅葉のラベルを見ると脂ののったサンマをおかずに一杯やりたくなってしまいませんか。でも、何故、秋限定のビールを出そうと思ったのでしょうか。そこにはなるほどと思う業界の本音がありました。そして、秋ビールと普通のビールと違いを探っていくと人の生理的欲求に基づく、これまた納得の企業努力が。では、そんな宴会時の小ネタとして使える、秋ビールの秘密をご賞味下さいませ。

■秋ビールが出る理由

ビールの売り上げは当然ながら、暑い夏が最高です。夏が過ぎ、夜が涼しくなってくるとビールの売り上げが下がってきます。しかし各社当然ながら、急激な売り上げダウンを回避する策をねらなければなりません。そのような背景の中、食欲の秋にからめて、このシーズンだけのビールとして企画されたのが秋ビールです。つまり、土用の鰻と同じです。土用の鰻は、売り上げが下がる土用の時期に「何とかしてほしい」といって鰻商人が平賀源内に頼んだところ、本日土用の日とかかれた看板を貰ったというお話です。つまりトレンド感を訴えるということです。同じように本日秋ビール解禁と言われると、消費者がこの時期にしか飲めないビールだと思い、トレンド感を刺激され買いに走るということなのです。

■秋ビールの特徴1 味わい

秋ビールの特徴は、味が濃く、アルコール度数が高めです。通常のビールは4%から5.5%と言うのが多いのですが、秋ビールは6から6.5%です。その理由は秋になると寒くなるからアルコール度数が高い方が好まれるということではありません。秋は実りの秋で食欲の秋ですから、食材も豊満な味となります。料理もどちらかというとこってりと濃い味が求められる傾向にあります。それらの料理に合うよう麦やホップを増量してビール自体もコクを追求した結果、アルコール度数が高くなったということです。

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