オランダの鉄道駅にて、ミニピアノ演奏会を楽しもう! (1/3ページ)
ここ数年、世界の名だたる都市の街角に出現し、密かなブームとなっているもの。それは、誰もが自由に弾ける「ストリートピアノ」です。
ことの発端は、イギリス人アーティストであるルーク・ジェラム氏が始めた「Play Me. I’m Yours(私を弾いてみてください。私はあなたのものです)」プロジェクトです。
このプロジェクトのホームページにて、ジェラム氏がこのプロジェクトのきかっけを語っています。
「町の中には無数のコミュニティがあるけれど、みんなお互い沈黙したまま時を過ごしてしまっている。でも、もし町の中にピアノを置いてみたら、人々の間に会話が生まれ、町の中に動きが出てくるかもしれない!と突然ひらめいたんだ」
2008年、まずはイギリスのバーミンガム市内に15台のピアノを設置。約3週間で14万人以上の人々が、ピアノの弾き手として、また聴衆として、ストリートピアノを楽しんだそうです。
そしてこの成功をきっかけに、イギリスのロンドン、ヨーロッパのその他の都市、ニューヨーク、南米まで広がっていき、今では約50の都市にてこのプロジェクトは展開されています。
ストリートピアノは、主に大きな公園、バスや鉄道の駅、広場などに設置されています。沢山の人たちが行きかいをする中、空いている時に好きにピアノ演奏をできます。また誰かがピアノ演奏を始めると、自然と聞き入る人たちの輪ができています。
ピアノ好き、音楽好きな人々が、こうした動きに触発され、類似したプロジェクトを立ち上げるといった現象も起きています。そしてその1つの好例がオランダにあります。