超音波を利用!MITが薬物吸収を早める新テクノロジーを開発 (2/2ページ)
超音波は『空洞現象(キャビテーション)』として知られるメカニズムによって薬物伝達を改良する。
『空洞現象』とは、液体の流れの中で圧力差によって空洞(泡)が発生する物理現象のことを指す。
超音波の放射を受けた液体は極めて小さな泡を形成し、この泡が破裂し『マイクロジェット』と呼ばれる作用を生むことで、組織内へと通り抜け薬物を押し込むという仕組みなのだ。
既にマウスやブタを対象に実施した実験では、超音波によって吸収速度が高まり、大腸炎の治療に効果があるという結果が出ているという。
このアプローチが最初のターゲットとしているのは胃腸の炎症系疾患だが、結腸癌や胃腸管の感染症にも用いられる可能性があるという。
現在、研究チームはいくつかの追加テストを行い、超音波機器を最適化するなど、人間にテストする準備を進めているとのことだ。
今後の研究の発展と、現場での応用を待ちたいところだ。
【参考・画像】
※ Using ultrasound to improve drug delivery – MIT News