いや~な臭いは実は親ゆずり? 体臭は遺伝するらしい?! (1/2ページ)

学生の窓口

たとえ家族であっても、気になるのがひとの「体臭」。嗅覚が敏感な思春期には「オヤジ臭い!」なんて感じた経験があるだろうが、「体臭は遺伝する」ので、未来の自分もそう思われる可能性・大だ。

ひとはHLA、マウスはH-2と呼ばれる遺伝子を持ち、菌やウイルスに対抗するための「免疫」が生まれ、強い子孫を残すために自分とは異なるタイプを求める傾向がある。識別方法はなんと「体臭」で、同じにおいなら血縁者、違うにおいは「良き伴侶」と、鼻を頼りに選んでいる。家族や親戚に体臭がキツいひとがいれば、自分もそうなる率が高い、と覚えておこう。

■「尿」こそが親子のきずな

ひとの体臭をさかのぼると、HLA(ヒト白血球抗原(こうげん))と呼ばれる遺伝子にたどり着く。この遺伝子の本来の役目は「免疫」の管理で、カゼをひきやすい体質、特定の食品でアレルギーが起きるなどは、ほとんどがHLAのしわざである。免疫は異物に対抗するためのもので、体内に侵入した菌やウイルスをやっつけ健康を維持するのが目的だが、これが必要以上にはたらく状態がアレルギーである。移植手術で聞く「拒絶反応」は最たる例で、おなじ「ひと」の組織であっても、HLAのパターンが違うと「異物」と判断し、からだから追い出そうとする。「遺伝子レベルの話じゃ見分けがつかない」と思うのも当然だが、カギとなるのは「体臭」で、血縁があればイヤなにおい、なければ好ましいにおいと感じるのだ。

ラットの場合はH-2遺伝子がこの役目を果たし、タイプが違うと尿に含まれるにおい物質も変わる。逆に血縁があれば似たタイプ=同じようなにおいとなるので、尿を手がかりに親子関係を識別できる率は81%とのデータがある。これは人間にも当てはまり、赤ちゃんの尿のにおいから「自分の子」を識別できる率は82%と高い。
赤ちゃんを「かわいい!」と思える要素は多くあるが、母親にとっては「おしっこのにおい」がひとつの要因であり、親子のきずなをあらわすものでもある。自分の子を抱き「良いにおい」と感じたら、多分に「おしっこ」が含まれていることをお忘れなく。

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