うどんマニアが最後にたどり着くと言われる聖地。岐阜県・多治見市「信濃屋」の香露かけうどん (3/4ページ)

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・想像を絶するうどん、それが信濃屋のうどん
実はこちらのうどん、そのうどんを作るための時間がその営業日と営業時間の短さになっているのだ。閉店後、午後4時過ぎには、翌日のうどんの仕込が始まるのだそうだ。またこちらのうどんは、讃岐うどんでよく用いられる技法である足踏みは一切せず、手だけで捏ねるのだそうだ。じっくりと粉と塩水を合わせるだけで1時間半、それから捏ねるだけで1時間。合計2時間半かけてうどんの生地を作り上げている。この生地を一晩寝かせて翌日のうどんとして使うのだそうだ。さらに驚くのがゆでる時間。こちらのうどん、1時間かけて茹で上げられているのだそうだ。この仕込み時間によって、1時間かけて茹で上げられるからこその口溶けと、2時間半ほど手でこねあげられたことによるコシの両方を堪能できるうどんに仕上がっている。もちろんツユにも細かい調整が加えられて、晴れてお客様のもとに運ばれるのだ。途方も無い手間と時間をかけて作られるうどん、それが信濃屋のうどんなのだ。

名古屋で創業され、今の東海圏の「ころ」うどん文化の発祥となった信濃屋。戦争によって昭和23年に多治見に疎開をし、この地から力強く発信されつづける「ころ」うどんの香りは、平成の現代になってもなお、人々の胃袋を魅了し続けている。

もし岐阜県を訪れる事があれば、是非こちらのお店を訪れてみてもらいたい。そこにはきっと、戦前から多くの人々を魅了した東海地方の文化そのものを感じられる大切な何かがあるにちがいない。

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