各界の骨肉内乱”壮絶対立”の今!「大勝軒を巡る分裂の行方」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

「東池袋本店を頂点として、直営店を上部に置くピラミッド構造にどうしても納得がいかなかったのです。最も大きいのはマスコミ対応。加盟店は本店に無断で取材を受けてはいけないというルールがありました」

 山岸氏の下で修業し、のれん分けを許された弟子は300人以上。そのうち約100人が「大勝軒」の看板を掲げて独立している。

「東池袋の店舗が『本店』を名乗っていますが、のれん会の加盟店は支店でもなく、それぞれが一国一城の主。取材の申し込みがあるたびに、のれん会におうかがいを立てていては円滑な広報活動ができず、結果的にメディアの露出は本店に集中していました」(前出・小汲氏)

 かつて、のれん会は意見交換を目的に年に1度定例会を開催。10年12月に開催された会議でもマスコミ対応が議題に上った。記者は会議を録音した音声データを独自入手。そこには会員と事務局側との激しいやり取りが確認できた。

「マスター(山岸氏)は各店舗で取材を受けていいと言っている。マスターの言うことが全てでしょう」

 規制の撤廃を求める会員に対し、事務局側はこう突っぱねるのだ。

「撤回はできないです! こちらではクレームだって数えきれないくらい受けているんですから」

 会議は結論が出ないまま閉会。この悶着があってから定例会は行われていない。「苦情処理」も請け負うと発言していた事務局に、取材を申し込んだが、

「取材は一切お断りしております」

 一方の守る会は、あくまで味で対抗する構えを見せる。代表発起人の一人で、「お茶の水、大勝軒」店主の田内川真介氏が言う。

「私が独立した時は、山岸さんが仕込みから顔を出してくれて、『お前だけは味を変えないでくれ』とありがたい激励の言葉をいただきました。今もその教えに従い、毎日5時間以上かけてスープを作っています。しかし、別の店舗に行ったお客様から『あそこの味は違う』というお叱りの声を聞くようになって、『守る会』に参加しました。今後は定期的に勉強会を開いていく予定です」

 本店派か、離脱派か──。読者諸兄には、近くの大勝軒でみずからの舌でジャッジしてもらいたい。

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