重大病が見つかるチェックリスト「食中毒」 (2/4ページ)

アサ芸プラス

細菌によっては、神経を麻痺させたり腎臓を壊したりするものもあります。

 食中毒は、その原因となった因子・物質によって、大きく3つに分けられます。

(1)細菌やウイルスなどの微生物(いわゆる“ばい菌”ですね)によるもの。

(2)薬品などの化学物質によるもの。

(3)毒キノコや、ふぐ毒のように、自然の毒によるもの。

 皆さんは(1)はよくご存じかと思いますが、(2)(3)も食中毒というのは意外に知らないかもしれません。例えば、98年の和歌山毒物カレー事件は、犯人がカレーの中に入れた、亜ヒ酸が原因であると報じられました。これも(2)の食中毒なのです。

 また、毒キノコでは毎年約400人が中毒を起こし、平均で2人程度が死亡。ふぐ毒でも毎年50人前後の患者が発生し、3人前後が死亡しています。ばい菌だけでなく、(2)(3)の食中毒にも用心してください。

 では、(1)のばい菌による食中毒に話を戻します。そもそもばい菌には、細菌とウイルスがあることをご存じですか? 一つの細胞から成り、食品や体の中で、自分で分裂して増えることができるのが細菌です。大きさは2~10マイクロメートル(1mmの100~500分の1)。これに対し、自分で細胞は持たず、他の生物の細胞内に入り込み、その中で自分を増やして悪さをするのがウイルス。大きさは、細菌の100~1000分の1程度です。

 ばい菌による食中毒の中で、最も多いのがノロウイルスによるものです。嘔吐物や糞便が感染源となる他、乾燥したノロウイルスが空気中を漂い他の人にうつる感染経路も特徴的で、厳重な警戒が必要です。しかし、細菌によるものに比べて冬に多い食中毒なので、ノロウイルスについてはまたあらためて取り上げるとして、ここでは夏に多い、細菌による食中毒について説明します。

 細菌による食中毒は、病気を起こすメカニズムから、大きく2つに分けられます。1つ目は、食品中の細菌が、腸でさらに増殖することによって引き起こされる「感染型」。

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