重大病が見つかるチェックリスト「レジオネラ感染症」 (2/4ページ)

アサ芸プラス

なぜ、「真夏である8月」にレジオネラ感染症が最も多くなるのでしょうか?

 その原因の一つとして、夏になると衛生管理の悪い冷却塔・クーリングタワー(オフィスビルの空調)が動きだす、またはフル稼働で動いていて、居住空間にまき散らかされる季節だからと私たちは、考えています。オフィスビルの空調用に屋上などに設置されている一般的な冷却塔は、冷却水を冷やすために強制的に外気(風)を取り込み、風が水と直接接触することによって、水を冷やします。強制的に風を取り込んで水を蒸発させるので、当然のことながら上部のファンから冷却水が霧状(エアロゾル)となり、環境中に飛散します。この時、冷却水中にレジオネラ菌が大量発生していた場合、エアロゾルと一緒に大量放出されます。そして、人が呼吸することによって人体の肺に入ると、感染してしまうのです。

 仮に冷却水や浴槽水などで薬品処理を行ったとしても、レジオネラ菌が十分に殺菌されない場合があります。そのような水系にはアメーバ類が発生したり、バイオフィルム(微生物がみずから増殖しやすい環境を作り出すために形成する膜=ぬめり。その内部は影響を受けにくくなる)が存在するため、薬品の効果が行き届かないと考えられます。冷却水や浴槽水などのレジオネラ菌対策を検討する際には、アメーバなどの原生動物やバイオフィルムの存在を考慮し、それらもあわせて対策を行う必要があります。

 このように、ビルでの集団感染や、病院での院内感染が多数報告されているレジオネラ感染症ですが、最近は温泉施設での集団感染も増えています。また海外での感染事例も多く、展示会の循環浴槽が原因の感染例や、園芸用の袋入りの土とともにレジオネラ菌を吸入して感染した例も報告されています。

 ということで、チェック項目(ページ下部)の【1】~【5】に該当する人は、レジオネラ感染症になる危険性がある人と言えます。また、他の感染症や食中毒、肺炎などと同じく、免疫力(抵抗力)の弱い人が感染しやすいので、【6】~【10】の人は常日頃から体調管理に気をつけましょう。

 レジオネラ感染症は、大きく「レジオネラ肺炎」と「ポンティアック熱」の2つに分けられます。

「重大病が見つかるチェックリスト「レジオネラ感染症」」のページです。デイリーニュースオンラインは、レジオネラ感染症週刊アサヒ芸能 2015年 7/30号森田豊プール温泉社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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