箱根に旅行するなら絶対行くべきオススメ人気観光スポット15選 (15/19ページ)
その後、これを受けて、平成11年から平成13年にかけて発掘調査が行われ、箱根関所の遺構が確認されたりもし、ようやく、平成16年(2004年)4月、『相州御関所御修復出来形帳』の内容と発掘調査の成果をふまえ、大番所や上番休息所などが復元されることになりました。
平成19年(2007年)には、石垣等の大規模な復元工事が行われ、周辺の電線の地中化など周辺環境も含め、復元された箱根関所は全面公開されています。全体の構造では、建造物は上御番所・番士詰所・休息所・風呂場から構成された「面番所」、所詰半番・休息所・牢屋からなる「向番所」、ほかに厩・辻番・高札場などが敷地内にあり、全体は柵で囲まれています。
関所裏の屏風山には「遠見番所」、芦ノ湖南岸には「外屋番所」が設置され、まわりの山林などを通過して関所破りをした者は厳罰に処せられたようです。今でこそ、道路や鉄道が発達し、関東圏との間の経路では不自由しませんが、周りの様子を見ると、当時にはこの関所が以外にボトルネックの最適なポイントになっていたのが分かります。
箱根に関所が設置された時期についてははっきりしていませんが、律令期には箱根峠を経由する箱根路と関所がすでに設置されており、足柄峠の足柄路とあわせて関東防衛に一役買っていたようです。江戸時代の通行時間は、明け6つから暮れ6つまでと規定され、夜間通行は原則禁止でした。
今、その場に立ってみれば、渋墨塗りで黒く塗られた威厳溢れる佇まいは、そこだけ見れば江戸時代そのもの。通る者を緊張させる風情です。前面に芦ノ湖を望み、背後に屏風山が控える眺望豊かな「箱根関所」は、まさに箱根・芦ノ湖の旅の玄関口です。