水と人類、限りある資源の使い方 (1/3ページ)

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水と人類、限りある資源の使い方

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我が国日本は、昔から水資源に恵まれた国である。

日本全体の年間平均降水量は約1,700ミリ。これは世界平均の倍である。しかも、日本は山がちの国土だから、河川が氾濫して溺死者が出るということはあっても、飲み水がなくて人が渇き死ぬなどということは起こらない。

そういえば日本史上の飢饉も、原因はどれも冷夏長雨がもたらすものであって、干害による飢饉というのはあまり聞いたことがない。もちろん、局地的に見れば干害もあったのだろうが。

ともかく、それほど日本人は昔から水には困っていない。だが、日本以外の国ではそうではない。むしろ“水に困っていない国”のほうが少ないのでは、と筆者は考えている。

■ 水の地域間格差

地球は“青い惑星”である。その青は、もちろん水によるものだ。

だが地球上に存在する水の殆どは海水だ。淡水は多く見積もってもせいぜい全体の2パーセント強しかなく、しかもそれがすべて飲み水になるわけでもない。人類は、非常に限られた量の水資源を使いながら生きているのだ。

そして先述の通り、水の量には地域差がある。例えば、静岡県の年間降水量は約2,500ミリだが、南アルプスを越えた隣の長野県のそれは1,000ミリにも満たない。日本ですら、こうした地域間格差があるのだ。だが我が国の場合は、全国の隅々に充分な治水インフラが整備されている。でも、それがなかったとしたら?

インドネシアは“よく雨が降る国”というイメージを持たれているが、それはあくまで一地域の話だ。確かにカリマンタン島やスマトラ島は、場所によっては3,000ミリ以上の年間降水量に恵まれている。

首都ジャカルタも約1,700ミリと、日本と同じだけ雨が降る。だが東西に幅広いこの国は、東に行けば行くほど乾燥しているという特徴を持っている。

東ヌサ・トゥンガラ州のフローレス島は、インドネシアの中でも特にインフラ整備が遅れている地域の一つである。島一番の都市マウメレの年間降水量は、せいぜい800ミリといったところだ。

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