未だ解読できない8種の古代文字 (1/5ページ)

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未だ解読できない8種の古代文字

 紀元前2600~1900年頃、現在のパキスタンとインド北西部に栄えたインダス文明は500年以上もの間世界で最も進んだ地域だった。モヘンジョダロなどの巧みに計画された大規模な都市が複数存在したこの文明は文字も残しているが、その意味は誰にも分からない。  ネイチャー誌で、アンドリュー・ロビンソンがインダス文明の文字の解読が難しい理由を考察している。彼によれば、元の言語について全く不明であり、ロゼッタ・ストーンのような他言語の石碑もないため、研究者はその構造を手がかりに他の文字と比較を続けるしかないことがその原因だ。  インド学者の多くは、シュメール人の楔形文字やマヤ文字のようなロゴシラバリー(全ての文字が形態素とその発音の音節を表す文字体系)であるが、話し言葉や完全な文字体系とは異なると考えているという。また、インダス語の一部のみしか表していないと考える研究者もいるようだ。最近では、インダス文字の言語資料が公開された。また、その無作為性をコンピューターで解析することで、何らかの言語を表していることが確認されている。  こうした未解読の文字はインダス文字だけではない。解読が待たれる8種の文字を見ていこう。 記事提供=カラパイア

1. 線文字A

出典: karapaia

 1893年、イギリスの考古学者アーサー・エヴァンズはアテナの蚤の市で謎の文字が刻まれた古代の石を購入した。クノッソス発掘のためにクレタ島へ渡ったとき、彼はその石にあったシンボルを発見し、クレタ島の各地から出土した文字入りの粘土板の研究に乗り出した。

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