被災地から、自ら光となり、笑顔を取り戻す (1/3ページ)

FUTURUS

被災地から、自ら光となり、笑顔を取り戻す

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2020年の東京オリンピックが東日本大震災復興のシンボルとされ、確かに現在の被災地は悲惨な景色は薄くなったが、いまだ復興とはほど遠い。

被災地で再び立ち上がるためには何が原動力になり、今後は何を目指していくのか。

自然災害の多い日本において、誰もが自分の問題として考えたい。

■ 「壊滅的な被害の中で見えたもの」

株式会社マルト 高橋徳治商店の新工場。玄関前では再スタート記念のハーブが植えられている。「THEBEST FROM SEA」と掲げた内側には、常に社員たちの目に触れ、支援をいただいた人たちの気持ちを忘れないために、芳名が記されている。

石巻漁港で明治38年の創業以来、水産加工品製造・販売に携わる株式会社マルト 高橋徳治商店(代表取締役社長 高橋英雄氏)も、大津波や地盤沈下の被害で全3工場が全壊し、営業停止を余儀なくされた。

地震後すぐに避難し津波を回避したことで従業員79名全てが助かったが、ほっとする間もなく従業員や家族は避難生活に追われた。高橋氏はたった一人泥とがれきに埋もれた社屋で途方にくれたという。

当初家族も事業再建には反対したが、全国から多くの取引先やボランティアの支援を受けるうちに、つながりの中で生きていけることを実感し、再開の意味を深く問いながら事業再建を決心した。

2011年10月1日、本社工場で取引先や協力者を招いての火入れ式が執り行われ、揚げ物ラインが再稼働できた。やっと仕事ができる、希望の火が灯った、と誰もが感無量だっただろう。

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