世紀の発明のはずが!? 電話の特許は他の発明の「ついで」だったってほんと? (1/2ページ)

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個人はもちろん企業にも欠かせない存在である「電話」。ところが発明したひとをはじめ、当時は誰もが「そんなに必要?」と思っていたのはご存じでしょうか?

電話の特許を取得したグラハム・ベルの興味はあくまで「電信」で、電話は「おまけ程度」の存在…ライバルが出願したのを知った後援者が、あわてて申請した結果でしかありませんでした。特許取得後に企業に売り込みに行っても「要らないよ」と断られる始末で、しかたなく自分で始めた会社が世界有数の通信事業に発展…「ついで」過ぎる発明が数機の運命をもたらしたのです。

■電話の特許は「ついで」程度

電話を発明したのはエジソン、と答えるひとが多いでしょう。これは当たらずしも遠からずで、特許出願したのに書類不備、そうこうしているうちにグラハム・ベルが特許を取得したので、ベルが発明者と呼ばれています。ところが本人は電話にはほとんど興味がなく「おまけ程度」の扱いでしかなかったのです。

ベルの発明の原点は「音」で、聴覚を失った母親を補助する装置から始まりました。つまり通話ではなく、音声を発する装置を目指していたのです。やがて音の仕組みや振動を研究するうちに、電気を使って音声を出せないか?音を電気信号に変換できないか?と発展したのです。この構造はまさに「電話機」そのもので、現在はマイクやスピーカが存在するのでカンタンに作れますが、当時は未知の分野。著名な科学者だけでも、

 ・ライス・フィリップス

 ・イライシャ・グレイ

 ・トーマス・エジソン

と、数多くのひとが研究していたのです。

ベルが電話の特許を取得できたのはまさに「ラッキー」で、「テレフォン」の名付け親であるライスの発明は不十分、発明王エジソンは1ヶ月も先に出願したものの書類不備。最大のライバル・イライシャよりも先に出願できたのも、ベルの仲間であるハバートの功績だったのです。

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