天才児に育って欲しい?専門家が教える「ギフテッドチャイルド」の正しい理解とは (2/2ページ)
まるで写真のように脳に記憶され、しかも忘れることが出来ないようです。
けれども、もうすぐ高校生になろうとしているのに一人で買い物をしたり、介護人なしで外出することが出来ません。100円を持って好きなお菓子を買うことも出来ません。
最近、やっと自分でお風呂に入ったり、歯を磨いたりできるようになりましたが、生活年齢は“4歳”と検査結果では出ています。
その他にも、“67867+87674=”という計算を瞬時に暗算できても、“大根と牛乳と納豆を買ってくるのに、1,000円持っていけば足りるだろう”といった概算が出来ない自閉症の子どももいます。
このように社会での“適応力”とその人自身に秘めた“能力”は別物なのです。
■オールマイティにはいかない
このような子どもの場合、見た目が普通で、しかも言葉がある程度話せると、学校の先生から「なんで能力があるのに、こんなことも出来ないんだ!」と身の回りの当たり前のことが出来ないことを叱責されたり、「国語は出来るのに何で算数が出来ないんだ!」と教科によるバラつきを厳しく指摘されたりします。
こうなると、せっかく天才的な脳を持って生まれてきても「自分はダメな人間だ」と自己肯定感がとても低くなってしまいます。
ギフテッド (gifted)は、贈り物を意味する英語の「ギフト (gift)」 が語源で、神、または、天から与えられた“資質”と言われますが、その特質を理解しないで“なんでもオールマイティに出来るように、バランスよく出来るように”と否定的な言葉をかけ続けて育てると、子どもは不幸になってしまいます。
いかがでしたか。
親が天才に憧れて、幼い頃から文字の読み書きを教えることによって、お友達より勉強が出来る子になることもあります。でも、それによりギフテッドチャイルドにはなりませんし、ギフテッドチャイルドだからこその苦悩もあることを理解しましょう。
まずは大人がギフテッドチャイルドに対する正しい知識を持つことが大切ですね。
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※ mnstudio / PIXTA