リストラ対象になりやすい人の傾向 (1/2ページ)
高校や大学の入学試験は、基本的に学校の成績やスポーツの成績、入学試験の成績がその学校の基準に達していれば、希望の学校に入れる。しかし、会社に就職するには、学校の成績よりも大学の偏差値と「人柄」が対象となる。そして、入社後も、仕事の出来や人柄で評価されていくことになる。その結果、昇進していく人もいれば、リストラ対象になる人もいる。
とはいえ、人柄といっても、人が人を判断するのだからどこか漠然としたものに思える。会社の人事部は、社員のどのようなところを見て、判断しているのだろうか。
『人事評価の裏ルール』(溝上憲文/著、プレジデント社/刊)では、著者の溝上氏が企業取材で得た幅広い知見の中からリストラの対象となるのはどういう人なのか、その基準となる表の人事評価ではわからない人事評価の裏ルールの存在を紹介している。
内閣府の調査では日本企業全体で450万人以上の余剰人員がいるといわれ、その数は正社員の2割近くにおよぶ。このような仕事に対する意欲を失った余剰人員が、リストラ対象となる。具体的には「チームワークに不向きな協調性のない社員」「ムダな仕事ばかりする非効率社員」「仕事より遊びが大事な私生活重視社員」の3つだ。
例えば、ムダな仕事ばかりする非効率社員。仕事の効率が悪い、時間がかかりすぎると思っている人は、普通であれば、効率よく仕事をするにはどうすればよいのか、自分なりに考えて仕事のやり方を工夫する努力を重ねて改善していくものだ。しかし、いつまでも改善しない人は、そういう意識と努力をしていないと思われても不思議ではない。そして、いつまでもダラダラ仕事を続けていけば、残業コストのかかる不良債権社員とみなされてしまうのだ。
溝上氏は、大企業や中小企業の様々なリストラの現場を含めて、1000社を超える数多くの企業を取材してきた。そうした取材の中で、人事担当者が真っ先に切りたい人とはどんな社員なのか。日ごろの些細な行動や発言で見えてくる。
・自分から進んで何かをやろうとしない。簡単な仕事だからと後回しにする人。