太鼓を打つ男  林英哲 #5 太鼓はみんなを元気にする (1/2ページ)

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太鼓を打つ男  林英哲
太鼓を打つ男  林英哲

 太鼓という楽器は近年、ずいぶんポピュラーなものになってきた。昔はお祭りや盆踊りの会場で見かけるだけ。それも地元の人間に限る、しかも男しか触れない、なんて理不尽なルールもあったという。

「それが今、女性でもいい、地元の人間じゃなくてもいい、新しい表現に向かうこともできる。伝統という縛りがなくなった途端、誰でもできるものになったんです。祭じゃなくても季節や行事に関係なくいつでもできるようになったので、地域活性化につなげるところも多いですね」

 そこで注目されるのが、太鼓の音の不思議なパワー。

「子どもが太鼓を習うことで立ち直るという話をあちこちで聞きます。家庭環境が悪かったり、不登校児だったり、ちょっとやんちゃな子が、太鼓にはなぜか夢中になって、その結果自信を取り戻したり、元気になったりするらしい。子どもだけじゃなく大人も、そういう人が多いですよ」

 聴いても打っても元気になる。太鼓、お薦めです!

出演:林英哲(はやし えいてつ)

1952年広島県生まれ。71年『佐渡・鬼太鼓座』の創設に参加。トッププレイヤーとして活動後、81年『鼓童』創成期の演出を担当。82年太鼓独奏者として活動を開始。84年にNY・カーネギーホールデビュー。2000年にはベルリン・フィルと共演。近年では和・洋器楽奏者や伝統芸能の能・歌舞伎等の囃子方、歌舞伎舞踊やコンテンポラリーダンス、バレエのプリンシバルなど、若手アーティストとの共演も多い。今もなおパイオニアとしてジャンルを超えた世界のアーティストやオーケストラと共演しながら、太鼓の新しい音楽を創造しつづけている。CD、DVDなど多数。
近著に『太鼓日月 独走の軌跡』(講談社刊)ほか。
2016年には演奏活動45周年、2017年にはソロ活動35周年を迎える。

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