メタモルフォーゼな京野菜「聖護院大根」が連れてくる、京都の冬 (1/3ページ)
『京野菜』という言葉を聞いて、どんなことを思うでしょうか。
豊かな表情を見せる四季の空気に育まれた、雅で美味なる野菜か。あるいは、何でもかんでも頭に「京」を付け、ブランド商売に励んでる野菜か。人によって思うところはいろいろでしょうが、とにかく何らかの「違い」はイメージされることでしょう。
もちろん、本当の「違い」は味そのものにあり、その「違い」は一食瞭然という話ではあるんですが、見たまんまのレベルにおいても『京野菜』は明らかな「違い」を見せることがあります。鹿ヶ谷カボチャなどの『変態京野菜』が、そうです。
『変態京野菜』というのは、今、私が勝手に思いついて付けた呼び名に過ぎません。しかし、実際の鹿ヶ谷カボチャを見たら、「変態」というか「変形」、とにかく何らかのメタモルフォーゼ感を感じずにはいられないのではないでしょうか。

このヒョウタンにしか見えないカボチャ、元々は津軽より種が持ち込まれたそうですが、京都の鹿ヶ谷で長年栽培されるうちに、メタモルフォーゼ。その様はまるで、京都という土地が持つ魔力によって変形したかのようです。他所から京都からやってきた人が、長年この地へ住むうちに精神が変容し、最後には「いけず」の一発もかます京都人と化していくのにも似て。