管理栄養士に聞く! 抜け毛の予防になる食事とは!? (2/3ページ)

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健康な大人の場合、例えば、肉60グラム、魚100グラム、卵1個、もめん豆腐100グラム、牛乳コップ1杯を摂取すると、1日に必要なタンパク質がとれ、アミノ酸バランスもよくなります。

つまり、必須アミノ酸をうまく摂取するコツは、1種類のタンパク質の食材だけを選ぶのではなく、卵と豆腐と肉を選ぶなど、「必ず、1日で数種類を組み合わせて食べること」です。

――(2)の脂質は髪とどう関係するのでしょうか。

西山さん 脂質、中でも牛脂やラードなど動物性脂肪を食べるのは控えめにしましょう。「飽和脂肪酸」という悪玉コレステロールを増やし、血液の流れを悪くするような成分が原因で、頭皮の新陳代謝に悪影響を及ぼして頭皮が荒れ、抜け毛につながります。

脂身の多い肉より、鶏のささみや皮をとった胸肉、牛や豚ならヒレ肉を選びます。

魚介類や大豆に含まれる飽和脂肪酸は少ないので気にする必要はありません。油をひかえすぎても、頭皮の荒れにつながる可能性があります。

調理する場合は、下ゆでする、焼く途中で出た油脂をペーパーで吸うなど、適度に油脂を落としてください。何かを焼く場合には、血液をサラサラにする働きがあるオリーブ油を使うと良いでしょう。

また、ナッツ類やアボガド、クリームチーズ、チョコレートも、同様の理由から食べ過ぎないように気を付けましょう。

甘い菓子やスナック菓子を食べ過ぎると、血液中の中性脂肪を増加させてドロドロな血液となり、やはり頭皮にも悪影響が及ぶと考えられますので注意してください。

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――(3)のカロリーと髪の関係について、どう考えればいいでしょうか。

西山さん ダイエットなどでカロリーを制限していると、髪への栄養供給が滞る可能性があり、抜け毛が増えます。極端にカロリーを減らしたダイエットは控えるようにしましょう。

一方、カロリーの過剰摂取、つまり食べ過ぎや肥満の場合はすぐには抜け毛につながりませんが、高血圧や糖尿病のような生活習慣病になる可能性が高まります。

生活習慣病は体へのさまざまな悪影響があり、抜け毛も増える可能性があるので気を付けましょう。

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