受け取りは全員が鉄則! 共同購入した宝くじの当選金は「みんなのもの」にならないってほんと? (1/2ページ)

学生の窓口

過去最高の1等・7億円になった「宝くじ」。家族や友人と「共同購入」し、当せん金は山分けしよう! なんて話を良く聞きますが、手続きを間違えると「みんなのもの」にならないのはご存じでしょうか?

宝くじの「当せん金」は税金がかからないことで知られていますが、対象となるのは「受け取ったひと」だけ。代表者が受け取ってから分配すると「もらった」扱い、ほかのメンバーは多額の贈与税を支払うハメになります。7人で買ったから1人1億円ずつ、のはずが、受け取りかたをマチガえた瞬間に「半額」になってしまうのです。

■買った時点で「半額」に?

年末の国民的行事ともいえる宝くじは、今年の1等当せん金が7億円、前後賞を合わせると10億円! の過去最高額になりました。ただし1等は27本、総販売数は5億4千万枚の予定なので、当せん確率はわずか0.000005%。単純計算なら、2千万枚買えば1等を引けることになりますが、個人で買える枚数ではありません。枚数が増えれば当せんしやすくなる=仲間を集めて「共同購入」、と考えるのが人情ですね。

宝くじを買うのは「得」なのでしょうか? これは「期待値」と呼ばれ、すべての賞の当せん金と確率を合計することで、1枚買うといくら当たる「可能性」があるかが計算できます。

 ・1等 … 7億円 × 0.000005% = 35円

 ・2等 … 1千万円 × 0.0001% = 10円

 ・3等 … 100万円 × 0.001% = 10円

 (中略)

 ・6等 … 300円 × 10% = 30円

このようにすべての賞を合計した期待値は149.995円、つまり1枚300円の宝くじを買った瞬間に、もらえる当選金の「可能性」は半額未満… くじの印刷や販売の人件費などの「運営費」を考えれば当然で、高額当せんを目指さないと買う意味がない、とも表現できます。

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