「愛苦しい」という言葉はなかった!? 間違って使われやすい漢字や言い回し (2/2ページ)

学生の窓口

●「書き入れ時」は

商売などでいちばん忙しい時という意味で、これは帳簿などへの「書き込み」(が増える)ところからきているといわれています。古くは、「期待」「当て」にするという意味で使われていたようです。

●「汚名挽回」→「汚名返上」が正解

「汚名」は悪い評判という意味で、「挽回」は元にもどすとか回復するという意味。ということは、「汚名挽回」では「悪い評判を回復」してしまうという意味に!回復すべきは「名誉」です。つまり、「汚名返上」で「名誉挽回」が正しい使い方です。

●「二の舞を踏む」→「二の舞を演ずる」が正解

前回と同じ失敗を繰り返すという意味で「二の舞を踏む」と認識されていることが少なくないのですが、その場合は「踏む」のではなく「演じる」になります。

「二の足を踏む」という言い方と混同していることが考えられますが、こちらは、ためらう、尻込みするという、まったく違った意味になります。

ところで、褒められたときなど「とんでもございません」と謙遜して言うことがありますが、これも正しい言葉ではありません。「とんでもないことです」が正解。

ただ、日本政府の見解では、「とんでもございません」でもよしとしています。2007年に文化庁が「敬語の指針」の中で、「『とんでもございません』(『とんでもありません』)は、相手からの褒めや賞賛などを軽く打ち消すときの表現であり、現在では、こうした状況で使うことは問題がないと考えられる」と示しているのです。

とはいえ、これは「誤用だ」として、強い抵抗感や違和感を持つ人もいるので、面接時などはもちろん、ビジネス上では本来の使い方をしたほうがよさそうです。

文・鈴木ゆかり

『日本語大辞典』(梅棹忠夫 金田一春彦 阪倉篤義 日野原重明・監修/講談社) 『日本国語大辞典』(小学館国語辞典編集部/小学館) 『大辞林 第三版』(松村明・編/三省堂) 『NHKことばのハンドブック第2版』(日本放送協会放送文化研究・編/日本放送出版協会)
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