「市民の足」としてのエアライン 問題山積のインドネシア航空事情 (1/2ページ)

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「市民の足」としてのエアライン 問題山積のインドネシア航空事情

インドネシアは、東西に幅広く高低差もある国だ。そのような地域では、飛行機が欠かせない。

例えば、南米のコロンビアでも、山間部に住む市民のために往年の名機『ダグラスDC-3』で連絡網を保っている。インドネシアは、さすがに『DC-3』は博物館に入れられているが、それでも双発レシプロ機を交通の便の悪い、地方島嶼部に飛ばしている。

この国は、飛行機の存在なくして語れない。島々の行き来をつなぐ航空会社は、過疎化した集落のスーパーマーケットのようなものだ。

それがなくなれば、市民生活は麻痺してしまう。

■ 飛行機は生活の一部

東ヌサ・トゥンガラ州は、インドネシアの中で最も発展の遅れた地域だ。

その最大の理由は、地形である。細長い火山島で、平野面積が極端に小さい。海岸と山が急接近しているような地域なのだ。

特にフローレス島は、都市間の移動に大変な労力を消費する。例えば、同島最大の都市マウメレから中部エンデまでは、バスで5時間ほど。その5時間は、日光のいろは坂みたいな急カーブ地帯を常に走っている。地元民ですら耐え難いほどの苦行だ。

舗装状況もあまり良くない。雨季には崖崩れが頻発し、通行止めになる。

そういう場合は、崖崩れが発生した地点の向こう側にもう1台バスを呼び、客と荷物をそこに移させる。

急カーブの道路なのにガードレールがないため、時たまハンドル操作を誤って転落してしまうバスもある。

そんな有様だから、地元民はバスではなく飛行機を選びたがる。当然の心理だろう。

だがインドネシアのエアラインも、様々な問題を抱えている。

■ 航空会社の抱える問題

2014年2月、国営航空会社メルパティ航空が運行を停止した。

メルパティ航空の巨額赤字問題は、以前からインドネシアの新聞を賑わせていた。

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