女子高校生、ギャル、少女…3名の写真家が「女の子」を撮る視点は何が違う? (4/5ページ)
時永大吾さんの作品について、青山裕企さんは「ギャルの写真って普通ならもっと“パーティーピーポー”な雰囲気が出るのに、そこには寄れない、遠ざけていく感じがある。カメラだから寄ろうと思えば寄れるのに、そうしないのは(時永大吾さんがギャルに近寄りがたい気持ちを隠さず)自分に正直に撮っているからでしょうね」との所感を述べ、撮影者の内面を表現するには、機材を含めたテクニカルな部分が関係してくると言います。
時永大吾さんの展示作品での使用機材には、額装写真ではフィルムカメラのNikon FE、CONTAX T2を使用。特大パネルのポートレートはデジタルカメラのNikon D800で、レンズは焦点距離35mmを選びました。
また、渋谷駅前の交差点、背景にSHIBUYA 109を携えたポートレートでは16-35mmレンズの16mmで撮影。Photoshopで歪みの調整をしていますが、レンズを変えた狙いは「人物を際立たせながら、後ろの背景も見せたかった。フィルムとデジタルは『記憶と記録』で使い分けているかもしれない」と前述の言葉を引きながら明かしました。
特に16mmで撮影したポートレートは、「2015年にいる渋谷のギャル」を、背景にAKB48の最新シングル告知や看板広告といった要素を含みながら撮影している点に着目してみると、デジタルの「記録」的な側面がより濃く出ている作品といえそうです。
飯田えりかさんの展示作品はすべてフィルムカメラのNikon FEと、「雑貨店で売っているような」防水ケース入りのトイカメラを使用。トイカメラはケースのプラスチックがフィルターのような役割を果たすため、外さずに使ったのだとか。
普段のポートレートではデジタルカメラで35mmレンズをよく使うといいますが、一般的に35mmといえば標準レンズ帯でも画角が広めに写るもの。飯田えりかさんは「女の子に対して遠慮している距離感みたいなのがあり、50mmだと感覚的に近いと感じることが多いんです。