日本では理解が低い「1000人に1人誕生するダウン症」の真実 (3/4ページ)
- タグ:
-
日本
妊婦へのカウンセリングも、ほとんど医師が行う日本とは異なり、専門家が対応します。
つまり、産まれてくる子どもに障害があったとしても、妊婦が安心して出産に臨める体制がある、ということですね。
■ダウン症の子育てにはこんな利点がある!

ダウン症の子どもは、「他の子とくらべようがない」ため、子どもにしっかり向き合う子育てができると姫路さんは感じています。
本書に出てくる松原祐哉くんのご両親は、裕哉くんの成長が他の子どもとくらべて遅いことについて次のようにいっています。「うちはゆっくり子どもの成長をみつめられる分、幸せだなぁとしみじみ思います」
たしかに、子育てにおいては、つい過度な期待を抱いたり、よその子どもとくらべたりして、その子自身を見失ってしまうことがないわけではありませんよね。
また、ダウン症の子どもを産んだことを、次のように表現するお母さんもいました。「1,000人に1人ってすごい確率でしょ! つまり私、”当たり”やん!」
そのお母さんは、出産後すぐに医師からダウン症の説明を受けているときから、「『知的障害で言葉が遅い』っていうたら、『じゃあ、ちょっとでも早く喋れたらがんばったなぁって褒めてあげよう』」と思ったそうです。
また、ダウン症の子どもを育てている人のなかには、社会で孤立している人もいるかもしれません。そういった方へのアドバイスを聞いてみました。
「まず先輩の話を聞くことをおすすめしたいですね。また、いまはSNSがありますから、人とつながることは難しくなくなってきていると思います」
*
本を出すまでは紆余曲折で、企画の段階では10社以上の出版社に断られたそうです。そこで、まずはラジオ番組という形で発表し、その番組が日本民間放送連盟賞を受賞したことが反響を呼び、今回の出版につながったのだとか。