上司に理解されない悩みがなくなる「自工程完結」6つのポイント (3/3ページ)
■ポイント4:次の「プロセス/手順」に進んでよいかを判断する基準を決める
仕事のアウトプットが正しいものになるかどうかを大きく左右するものは、「プロセス/手順」のひとつひとつが、確実に正しく実行されているかどうか。
スタッフ部門の仕事でも同じで、洗い出した「プロセス/手順」でどれだけ精度の高い意思決定ができるかが問われていくわけです。
■ポイント5:「必要なもの」を抜け・漏れなく出す
工場では、正しい結果を導き出すために必要なものを「良品条件」と呼んでいるそうです。スタッフ部門なら、情報、指定の機器やソフトウェアなどの道具、人の能力、理由/注意点など。
そしてこれらは、プロセスごとに求められるもの。たとえば会議の準備という仕事を考えた場合、そのために必要なすべてのものをしっかり準備することで、会議は成功に近づくということ。
■ポイント6:仕事を振り返り、得られた知見を伝承する
「目的・ゴール」「最終的なアウトプットイメージ」をはっきりさせたあとに「プロセス/手順」を洗い出し、そのプロセスごとに「判断基準」と「必要なもの」を明確にする。
そして各プロセスで「これでよし」と自信を持って仕事を進め、アウトプットにつなげていく。それがトヨタの新しい仕事の進め方。
最後にもうひとつ加わるのが、仕事の結果がよかったか、よくなかったかを振り返り、よくなかった場合には、どこに問題があったかを確認し、修正していくことだといいます。
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これらトヨタのメソッドは、他の企業にも応用できるもの。だからこそ本書は、その手法を応用するという意味で利用価値が高いはずです。
(文/書評家・印南敦史)
【参考】
※佐々木眞一(2015)『現場からオフィスまで、全社で展開する トヨタの自工程完結―――リーダーになる人の仕事の進め方』ダイヤモンド社