アニメ映画『この世界の片隅に』プロデューサーが語る、クラウドファンディングの正しい活用法 (2/4ページ)
企画立ち上げ・資金調達・制作・収益化など、アニメ制作に関わる業務全般に携わるスペシャリストだ。
今回のクラウドファンディングで、『「この世界の片隅に」アニメ化応援委員会』を連名で立ち上げたアニメーション制作会社MAPPA(マッパ)とは、『千年女優』『東京ゴッドファーザーズ』などを一緒に手掛けた仲。
2社はもちろん、『この世界の片隅に』の映画制作も担当している。
■ 製作委員会での資金集めが難航
昭和19年~20年の広島・呉を舞台に、戦時中、身近なものが失われながらもなお生きる、主人公・すずさんの暮らしを描いたのが『この世界の片隅に』だ。
こうの史代さんの同名漫画が原作、監督は映画『マイマイ新子と千年の魔法』の片渕須直氏だ。
真木氏は、まずクラウドファンディングで資金集めをした理由を「製作委員会では資金集めが困難だった」と語る。
通常、日本では映画などの資金集めは、複数の企業や関係者が集まった製作委員会が行う。
が、今作はあまり名前が売れていない。
漫画自体は、第13回文化庁メディア芸術祭 優秀賞を受賞した素晴らしい内容なのだが、テレビアニメになっていないと、資金が集まりにくいのだ。
■ 支援金は1円でも多く映画に
そこで、最近話題のクラウドファンディングにトライ。が、制作費総額が2億円以上かかるのに対し、ファンディング目標額は2,000万円に。プロジェクトの目的も『パイロットフィルムの制作費』とした。
真木氏、
<例えば、もし集まったお金が500万円だったとしても、「そのお金で映画を作ります」と言ってしまうと、作らないといけない。
でも、それでは無理なので、支援してくれた人たちにウソをついたことになってしまうんです。だから、パイロットフィルムにしたんです>
また、支援者してくれた人に対するリターンも最小限にした。
支援コースは、2000円、5000円、10,000円、100,000円、300,000円、1,000,000円の6つ。それに対し、リターンは
■1:支援メンバー証を発行。