アニメ映画『この世界の片隅に』プロデューサーが語る、クラウドファンディングの正しい活用法 (4/4ページ)

FUTURUS


■ 集まった支援者(ファン)を大切にする

サイトでの支援金募集は、大成功のうちに終了。が、そこから先がもっと大切だ。

真木氏、

<支援者して頂いた方々は、この映画のファンでもあります。映画が出来上がったら、絶対に劇場へ来てくれる(であろう)お客さまです。

なので、約束したことはちゃんとやらなければならないんです。>

公約通り、映画に関する最新情報を、どのメディアより先に支援者全員へメールなどで配信。

これを、各支援者がSNSやブログで拡散することにより、結果的に映画のプロモーションにも繋がっている。

2015年7月には、制作支援メンバーズミーティングも全国3カ所で開催。イベント前には「映画制作が正式決定した」ことをアナウンス。イベント中は「支援してくれた資金でここまでできました」といった感じで、秘蔵の最新映像も公開。

支援者=ファンを大切にする、様々なアフターフォローを行っている。


■ C2Cという新しい繋がり

真木氏、

<クラウドファンディングは、C2C、つまりクリエーターTOコンシューマーという新たな繋がり方ができるのが特徴ですね。>

今まで、テレビや映画を通してしか繋がらなかった制作側と視聴者側が、直接的な繋がりをもつことができるということだ。

真木氏、

<このまま(クラウドファンディングが)盛り上がっていけば、何年か先には、クラウドファンディングで集めた資金だけで映画を作ることもできるかもしれません。

そうなれば、「100%ファンが作る映画」という、新しい制作方法ができることになりますね。>

資金を集めるだけ集め、実行しないといった“詐偽”的トラブルも多いと聞くクラウドファンディング。

だが、支援者に対し真摯に対応すれば、必ずや新しい道や繋がりできる。

アニメ映画に関わらず、どんな分野でもこれは同じではないだろうか。

そう実感できた真木氏の講演だった。

【取材協力】

※ デジタルハリウッド大学

【参考・画像】

※ MAPPA/GENCO「この世界の片隅に」アニメ化応援委員会 – Makuake

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