所得、雇用、学歴…激売れ本でわかった東京23区の仰天格差 (2/2ページ)
若いうちから自分の老後を考えるのは今後重要なテーマになるでしょう」
千差万別の様相を見せる23区。定住文化が根強い日本人にとって居住地選択は、その後の人生を左右すると言っても過言ではない。本書はその一助となるべく23区全ての特徴を通信簿としてまとめている。「ロックの高円寺」「ジャズの阿佐ヶ谷」を有し、「文化のまち」と称される杉並区は細街路が多く、親と同居する25~44歳の未婚男性が多い。加えて、同区内の浜田山から永福の一帯は「日本でポルシェが一番よく売れる街」と呼ばれていることから杉並区を〈パラサイト男子が狭い道路をポルシェでかけぬける〉と評し、まるで“すねかじり天国”と言わんばかりだ。
14年5月に日本創成会議が「全国1750市区町村のうち半分以上が消滅する」と発表した。その中に23区で唯一リストアップされてしまった豊島区について、〈23区最大の男余り社会〉とし、結婚適齢期の男女比で男性が著しく多いというデータを紹介している。当然それが、「まち」の消滅に直結するわけではない。だが、「まちづくり」に従事し続けた池田氏ならではの視点からは、区の新たな格差が浮かび上がる。
「こういった格差を浮かび上がらすことに批判はあります。ですが、格差に『まち』の動きが加われば個性に変えることができるのです。それができているからこそ、自分なりの幸せや充実をつかめる区が見つかる。その懐の深さこそ、今も未来も東京が勝ち残っていける要因なのです」
地方創生を成功に導く秘訣は首都東京にある。