天才テリー伊藤対談「山本昌」(1)声援に応えたくて引退できなかった (2/3ページ)
山本 あともう一つは、50歳のシーズンに1勝もできなくて現役を続ける道理があるだろうか、と。この2つが大きな理由です。
テリー 実際、いつから身を引くことを考えていたんですか?
山本 チームと自分の状況を見て引退しようかということは、ここ10年ぐらい毎年考えてました。それでも自分からやめたいと思ったことは一度もなくて、これまでは「まだ頑張りたい」という気持ちで8月、9月も乗り切れていたんです。でも、今年はそのふんばりがきかなかったということです。
テリー 引退については、誰かに相談したんですか。
山本 奥さんには多少しましたけど、ほぼ1人で決めました。
テリー 奥さんは何か言ってくれましたか。
山本 「よく頑張ったね」と。僕、一昨年に再婚してるんですけど、本当に僕の体調管理に関しては一生懸命やってくれましたので。彼女に勝ち星をあまり届けられなかったのが、ちょっと心残りです。
テリー 奥さんはもちろんでしょうけど、山本昌と広島の黒田(博樹)、この2人は日本中が応援してましたよね。
山本 いやあ、本当にありがたかったです。
テリー 実は僕、大の巨人ファンなんですが‥‥。
山本 はい、それはよく知ってます(笑)。
テリー そんな僕をもってしても、巨人戦に山本昌と黒田が出てきた時は、2人を応援してましたッ(笑)。
山本 アハハハハ! ありがとうございます。そんな全国からの励ましがありましたから、石にかじりついても1勝を、と思って、なかなか引退発表ができなかったんですが。
テリー ああ、そうだったんですね。