何年たっても色あせない! 日本人なら読むべき名作漫画ランキングTop10 (4/7ページ)

学生の窓口

因縁を持つコルシカマフィア、そしてチャイニーズマフィアの策謀入り乱れてのハードな戦いが見どころ。 少女漫画の範疇にありながら、女性はほとんど登場せず、恋愛の要素もなし。マフィアやストリートキッズといった世界に身を置き、男娼として扱われた過去を持ちながら、クールに生き延びるアッシュがとにかく魅力的。作品中では17歳から19歳までの2年間であるものの、連載期間の長さからか、絵柄がかなり変わっています。緊迫感のあるハードなストーリー展開に、奥村英二との唯一無二の関係が読者にとっても救いになり、読み始めると、目が離せません。

著者:吉田秋生
連載:1985年~1994年
連載誌:別冊少女コミック
出版社:小学館
単行本:フラワーコミックス全19巻/小学館文庫全12巻


■第5位『ちびまるこちゃん』

国民的なアニメとして、現在も放送が続いている本作品。「ちびまるこちゃん」が愛称である主人公は、もともと作者さくらももこを投影したもの。静岡県清水市で過ごした小学校3年生の時代を描いたコメディ。

ちびまるこちゃんが好きなタレントは西城秀樹、お姉ちゃんが好きなのは山口百恵といったところに、当時の時代が表れています。漫画の連載、アニメが長期化する間に、作品の世界観はそのままにフィクションの内容となってきました。 小学3年生といえば、行動範囲は学校と家庭が主。そんな小学生のなんでもない日常をコメディタッチに描いた、誰もが知っている作品です。アニメでは、主人公の心の声やナレーションで時折つっこみが入ります。漫画においてもそのつっこみこそが、この作品の特徴であり、笑える部分となっています。本来作者はエッセイ漫画を得意とし、始まった当初はその要素が大きかった本作、その魅力は日常にさりげないつっこみを入れられる作者の視点にあります。それまでの少女漫画にないスタイルを築いたのが、長く愛されている理由の1つでしょう。

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