注目されているハラルフード! イスラム教でのNGな食材、OKな食材ってどんなの? (2/3ページ)
――豚肉以外でも厳しい制約があるのですね。
佐久間さん 次に「アルコール」に関する制約があります。これは基本的に「飲むアルコール」を禁じるということなのですが、宗教者によっては消毒用アルコールや工業用アルコールも制限する方もいらっしゃいます。
――例えば、お酒を使う料理などもありますがああいったものも禁止ですか?
佐久間さん アルコールを飛ばす調理法だとしても、「アルコールを加える」という行為がまず駄目なのです。お酒を使ってもアルコールがなければ問題ないということではありません。もちろん国によって個人差もあるので、アルコールを飲むムスリムの人もいたりしますが、基本的にはアルコールを飲むのは禁止です。食事における制約はこの二つが大きく、特に動物に関することが最も厳しいということを理解してください。
――魚などはどうなのでしょうか?
佐久間さん 基本的に「水の中のもの」「土の中のもの」はハラルに当たります。ですので、日本人になじみのある「焼き魚」や「おにぎり」はハラルフードです。
――戒律を守ることで、料理のバリエーションが少なくなったり、内容が乏しい料理になったりするのではというイメージがありましたが、厳しいのは一部だけで、それ以外は自由な食事環境のようです。
佐久間さん そうですね。豚由来のものや所定の手順で処理された肉、またアルコールといったものを使わなければいいだけなので、ハラルフードだけで十分においしい食事をすることが可能です。また、日本でも明治以前は動物の肉を食べる文化は一般的ではなく、いわゆる精進料理がメーンでした。ですので、日本の食文化とハラルフードはそこまで乖離(かいり)していないのです。
――日本の料理との親和性は高いのですね。
佐久間さん コンセプトは同じでも日本とイスラムの味付けは全く違うので、そこが難しいところです。ただ、ゆくゆくは受け入れてもらえるのではないかと考えています。