天皇陛下とSEALDsを同一視した「朝日新聞」のデリカシーのなさ

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朝日新聞の考える民主主義とは!?
朝日新聞の考える民主主義とは!?

 国内外を問わず、激動を予感させる2016年となった。我々、一人一人が真実を見極める目を持たなくては、生き残れないことは言うまでもない。とはいえ相も変わらずの方々もいる。例のごとく、あの新聞は……。

 五郎丸歩選手が表紙を飾った、朝日新聞社発行の週刊誌「AERA」新春合併号の大特集は、<民主主義を取り戻す>。

 この号には、<株式会社化する日本の民主主義><仲間じゃない人と対話する「SEALDs後」に必要なこと><ノイジーマイノリティと民主主義の悪用>などの記事が並ぶ。これだけで、いわゆる“アサヒ臭”を感じて辟易とする向きも多いだろうが、まだまだ。<民主主義人命辞典>なる記事を見たら、驚愕の声を上げる人もいるはずだ。筆者がそうだった。

 <民主主義人命辞典>には、「AERA」が選ぶ“民主的”な人々の名前と活動が並べられている。たとえば

・石田純一…54年生。俳優。安保法制反対の国会前集会でマイクを握る。特定の政党・団体のシンパでもなく、表現の自由を一タレントとして説く。
・奥田愛基…92年生。大学生。「SEALDs」の創設メンバー。安保法制反対運動のうねりをつくりだす。
・北原みのり…70年生。女性のためのアダルトグッズショップ代表。フェミニストとして性から政治まで考察。安保法制反対の国会前デモにも参加した。

 ……という具合で、他に登場するのは翁長雄志氏、小林節氏、高遠菜穂子氏ら。民主主義人名事典というより、かなり左に寄った人名が列挙されているのだが、そこになんと!

・天皇(明仁)33年生。憲法順守の心情が明確で、熱心な慰霊の旅も。社会全体の右傾化の中、天皇制批判の左派勢力にも支持者がでるという現象が。
・皇后(美智子)34年生。(略)水俣の石牟礼道子との対話も含め、社会と弱者を見る目に確かなものが。

 呼び捨てで、天皇皇后両陛下を不倫推奨俳優やSEALDsやアダルトショップ経営者たちと、同列に並べて見せたのだ。

■両陛下にも上から目線、一方SEALDsの扱いは?

 どこから突っ込んでいいか分からないほどだが、そもそも朝日が金科玉条とする日本国憲法において、天皇陛下は国政に関する権能を有しない。さらに実質的に選挙権も被選挙権も持たない両陛下に、上から目線で「天皇、皇后は民主主義シンパだよね〜」とすり寄るとは、彼らが常に批判してきた<天皇の政治利用>そのものではないか。朝日新聞の増長ここに極まれり。

 で、このところ両陛下と並べられた各人、とくにSEALDsは民主主義のために何をしていたかというと——。奥田君は過激発言で有名なSEALDs女性メンバー(注1)と仲違いしたり、「(敵とも)酒を飲んで対話すべき」(注2)はずが、自分を脅迫してきた学生を警察に逮捕してもらったりしていた。

 対話ではなく権力の行使を求め、討論より内ゲバに血道をあげる。「AERA」が民主主義特集を再びやる機会があれば、SEALDs諸君は外した方が賢明だろう。むろん両陛下については、言うまでもない。

(1) 女性メンバー……「てめーの体の穴という穴に五寸釘ぶち込むぞ」という発言で有名な浪人生。
(2)「敵と酒を飲んで対話」……SEALDsメンバーの発言。

著者プロフィール

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コンテンツプロデューサー

田中ねぃ

東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ

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