潜水時間は1分程度!? ラッコが貝を食べているのは「泳ぎ」がヘタすぎるからってほんと? (1/2ページ)

おとなになっても楽しめる水族館。なかでも人気の高いラッコは「しかたなく」貝を食べているのはご存じでしょうか?
ウニやホタテなど高級食材ばかり食べているラッコは、なんてグルメな動物! と思われがちですが、じつは泳ぎがヘタすぎてほとんどの魚に逃げられる始末……やむを得ず貝類が主食になったのです。眠っているあいだに潮に流されて遭難したり、毛づくろいを怠るとおぼれてしまう、かわいい容姿から想像できないほど苦労の多い動物なのです。
■泳ぎがヘタな食いしん坊
愛嬌ある姿で人気のラッコは、分類上はネコの仲間。ただし系譜は非常にフクザツで、
・ネコ目(もく)
・イヌ亜目(あもく)
・クマ下目
・イタチ科
・カワウソ亜科
の「ラッコ属」と、クマ? カワウソ? いったいナニモノ? な血筋を持つ動物です。顔立ちやひとなつっこい性格からイヌの仲間に思ったひとも少なくないでしょうが、犬はネコ目イヌ亜目なのでこれも正解。ラッコの手のひらにはネコともイヌと同じ柔らかい肉球があることからも、親戚と呼べる関係なのがわかります。
なぜ貝ばかり食べているのでしょうか? ウニ、アワビ、ホタテなど高級食材ばかりを狙うのはグルメだからではなく、ラッコは泳ぎが大の苦手… さかなを捕って食べようとしても、逃げられてしまうからなのです。
ラッコの潜水時間は1~2分程度と言われ、海で暮らすほ乳類のなかではズバ抜けて短時間……10~20分は楽勝で潜れるアザラシと比べて10分の1程度ですから、エサを捕るのに大変不利な条件です。水族館では魚もフツウに与えられていますが、泳ぎがヘタすぎるため、自然界のラッコは魚捕りがヘタ。加えて皮下脂肪が極端に少なく、体温維持のために1日に体重の4分の1ものエサが必要なため、ラッコにとって食料の確保は頭の痛い話題。そのため容易に捕まえられる貝類が主食となったのです。