天才テリー伊藤対談「高野人母美」(2)嫌いじゃない人を殴るのって平気? (1/2ページ)
テリー そもそもモデルだった高野さんが、どうしてボクシングを始めたの?
高野 22歳の時にモデルの友達に誘われて、試合を観に行ったのがきっかけですね。15歳の時からやっていたキックボクシングはただの趣味で、プロになるつもりも、試合を観に行ったことも一度もなかったんですけど。
テリー へぇ、そんなにすごい試合だったんだ?
高野 というか、リング上で戦っている選手がピュアに見えたんですよね。山上ボクシングジムの天笠尚選手の試合だったんですけど、すごくカッコよくて、衝撃を受けて。「私もあんなふうになりたい!」って次の日に山上ボクシングジムに入門しました。
テリー そりゃ行動が早いな(笑)。高野さんみたいな美人が来たら、ジムは大喜びだったでしょう。
高野 いや、男性しかいないジムですから、最初は相手にもされませんでした。
テリー ボクササイズみたいな気分で来たと思われたのかな?
高野 恐らく(笑)。会長には「どうせ1週間ぐらいですぐに来なくなるから」って言われてたのが悔しくて、毎日片道1時間半かけて通ってました。
テリー なるほど。そしたら「おっ、こいつ、意外と頑張るな」と認めてくれたんだ。
高野 でしょうね。行けない時があると、ジムから「どうしたんだ、やめたのか?」って連絡が来るようになって(笑)。そうやって、少しずつ認めてもらった感じです。
テリー それで約3年前にライセンスを取ってプロになったと。実際リングに上がってみて、どうだった?
高野 無我夢中だったから覚えてないですけど、「女なんかやめろ!」みたいなヤジは多かったですね。何か遊び半分にやってるように見えたみたいで。