少年ジャンプ作家・横田卓馬×架神恭介『ダンゲロス1969』対談 (4/5ページ)
- タグ:
-
漫画
「読みたいけど食糞だけはどうしても無理」
架神「『戦闘破壊学園』も人には勧められないって散々言われましたけど、『1969』もその点はひどくて、人に勧められないとか、そもそも読んでることを知られたくないとか言われてますね……」
横田「なんでですかね?」
架神「やっぱり登場人物がうんこ食べてるからですかね……」
(注)食糞刑事こと神乃太陽警部補。うんこと炎を交換する超能力を持つ。
架神「どうしても嫌って人がいるみたいなんですよね。『読みたいけど食糞だけはどうしても無理! 面白そうな作品なのに読めない!』ってツイートを見ましたし。そんなに嫌ですかね……うんこ食べるのって」
横田「うーん……」
架神「ただ、人に勧めにくいってのは分からなくもないんです。情報を断片的に伝えると誤解されそうですし。『オレ、登場人物がうんこ食う小説読んでるんだ』って言ったら誤解されそうじゃないですか。アラレちゃんだって、『うんこを棒に挿して高々と掲げながら走る少女の漫画』って言ったら敬遠されますもんね」
横田「いや……アラレちゃんを紹介するのに、普通その言い方はしないでしょう……。もっと語るべきところ沢山あるし……。でも『1969』はうんこ食ってるのが印象強いから……あれってなんでうんこ食べてるんでしたっけ? ハンターハンターの念能力の制約みたいな?」
架神「あれは抵抗力を付けるためですね。自分の能力を十全に扱うために日頃から食糞して大腸菌などの毒素に対する抵抗力を養ってるんです。……うんこ食べたって絶対養われないと思いますけど」
横田「そういえばちょっと書かれてましたね。でも、もっとガッツリ説明した方が良かった気がします。なんでうんこ食べてるのかって疑問ばかりが頭に残ってたので……。もともとのキャラクターもうんこを食べる設定だったんですか?」
(注)架神は不特定多数のプレイヤーが作ったゲーム用ダンゲロスのキャラクターを使って小説を書いている。
架神「いや、そんなことないですよ」
横田「えっ、じゃあなんでうんこ食べてることに?」
架神「いっつもうんこ食べてたら面白いかなと思って……」
横田「…………」