少年ジャンプ作家・横田卓馬×架神恭介『ダンゲロス1969』対談 (3/5ページ)

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戦闘破壊学園なのに戦闘してない!

横田「『1969』の話に戻りますけど、英語ってのが出てきたじゃないですか」

(注)英語:『ダンゲロス1969』における武術大系。英単語をシャウトしながら空手技を繰り出すことで拳に謎のオーラ(英語)が篭もり強化される。

横田「あれ、結構好きで、ニンジャスレイヤーのカラテみたいな……」

架神「ああ、カラテと似てるのは多分源流が同じだからですね。英語もカラテも源流は気功とかカンフーだと思います」

横田「魔人能力以外の戦闘要素が出てきたのがすごく良かったんです。ワンピースも覇気ってあるじゃないですか。みんな覇気は後付けだって言っててあんまり好きじゃない感じなんですけど、僕は覇気めっちゃ好きなんです」

架神「ほう。というのは?」

横田「ロギア系って普通に戦うの無理じゃないですか。でもそれに対して覇気を鍛えることでダメージを与えられるのって希望だと思うんです。ダンゲロスも魔人能力って『発動したら即相手が死ぬ』みたいなのありますが、英語はそれに対抗できるって程じゃないにしても、そこに希望を見出だせる気がして。それに格闘技なのがいいですよね。『戦闘破壊学園』描いてて思ってたんですよ。こいつら、戦闘破壊学園とか言ってる割に全然戦闘してないなって」

架神「暗殺とか情報戦とか奇襲とかはやってるんですけどね(笑)。殴り合いの肉弾戦という意味なら確かにしてないな〜」

横田「そそ、肉弾戦が全く無いな、って。でも、英語があれば肉弾戦も描けるんですよ。変な英語言いながら正拳突き繰り出したりして絵面もちょっと面白いし、漫画で描いてみたいなって少し思いましたね」

架神「確かに『1969』では英語があったおかげで僕も殴り合いを描くことができました。ワンピースの話が出ましたけど、リアルに考えると色んな戦闘手段があって当然だと僕も思うんですよ。ワンピースだってあの世界の中に戦闘技術が幾つもあって、その中の一つが悪魔の実なわけじゃないですか。僕の英語の理解もそういう感じでした。魔人の話だからって、みんな魔人能力でばかり戦うわけじゃないだろう、と」

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