武士も町人も魅せられた!江戸時代に20年かけて雪の結晶を観察した「雪華図説」がステキ (2/2ページ)
雪が降りそうな寒い夜、あらかじめ黒地の布を外にさらして冷却。
舞い落ちる雪を、その布で受ける。
かたちを崩さぬよう注意して、ピンセットで取り黒い漆器の中に入れる。
吐息のかからぬよう「蘭鏡(顕微鏡)」で観察する。
現在では雪の結晶は学校で習うので誰もがその形を想像できますが、江戸時代の人たちはどれほどの驚きを持ってこの雪華図説を読んでいたのでしょうね。
現代では市販の顕微鏡で観察できるので小学生などでも自由研究のテーマにできるほど手軽に行えると思いますが、当時の研究環境の状況を考えると雪華図説のスケッチには感慨深いものがあります。
雪華図説で紹介された雪の結晶たち雪の結晶のその完璧なまでの幾何学的な美しさはいつの時代も愛されるようで、江戸時代には雪華図説が刊行されたことで雪の結晶をモチーフとした雪華模様というものが流行しました。雪華模様は着物の模様や茶碗のデザインなどに使用されたそうで、もしかすると家紋のデザインにも採用されたりなどあったのでしょうかね。
人間が自然の美しさに魅せられるのは、昔から不変のようですね。
画像出典: 国立国会図書館デジタルコレクション
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