人工元素はけっこうあった! 新しい「元素」は作り出せるってほんと? (1/2ページ)

さまざまな「もの」の材料である「元素」。スイ、ヘイ、リー、ベなんて読み方で覚えた「周期表」がいわば元素の一覧表ですが、ここに記載されていないあらたな元素を作れるのは知っていますか?
原子番号が92を超える元素は「超ウラン元素」と呼ばれ、自然界に存在する量はごくわずか、ほとんどが人工的に作られた元素です。最近の研究により113番目の元素が作られ、材料はなんと30番・亜鉛と83番・ビスマス。冗談に聞こえるかも知れませんが、元素の世界では30+83=113と「数合わせ」が通用するのです。
■酸素も炭素も材料は「同じ」
水素は燃えるのに対し、酸素は燃やす側で、性質がまったく異なるのはご存じでしょう。違う元素だから、と言ってしまえばそれまでですが、厳密に言えば、違いは材料となる電子や陽子などの「数」だけ。ヘリウムや炭素などほかの元素も同様で、もとをたどれば同じ材料で作られているのです。
理科の授業で習った「周期表」は、どんな順番で並んでいるのでしょうか? 発見された順ではなく、その元素が持っている「電子」の数順で、
・原子番号 = 電子の数 = 陽子の数
つまり1番の水素は電子を1つしか持っていないのに対し、8番・酸素は8つ持っていることを意味しています。
また、周期表に載っているのに、じつは自然界に存在しない元素もあります。93番目のネプツニウムからは「超ウラン元素」と呼ばれ、基本は人工、自然界にはごく微量しか存在しません。たとえば96番のキュリウムは、84番・ポロニウムをもとに作られたもので、名前はポロニウムの発見者であるキュリー夫人に由来し、
・ポロニウム … キュリー夫人の祖国ポーランドが由来
・キュリウム … 発見したのはアメリカの科学者シーボーグ
と、発見または作ったひとが名前を決められるルールが存在します。