初期コミケのような胎動...フェティッシュ特化イベント「フェチフェスティバル」とは (2/3ページ)

東京ブレイキングニュース

 パフォーマンスショーも一線超えたものが多く、例えば延々と鳥肌実が演説しているかと思ったら、決してテレビでもネットでも放送できないようなアングラ映像の上映会が始まり、さらには伝説のストリッパー・ファイヤーヨーコさんが女性器で吹き矢を飛ばし火を吹き、佐々木孫悟空氏が生きた虫をボリボリ食い続けるなんて暴走を始めたりもする。

 そう、『フェチフェス』 は 「よくわからないけどフェチって言っておけばいいんじゃね?」 といういい加減さは微塵もなく、「世にある全てのフェチを認める」 という本気さで突っ走っているのである。

 その情熱はすでに通常のナンバリング回だけでは収まらず、リョナに特化したリョナフェスや、漫画家・水龍敬とのコラボイベント、果てには音楽とフェチを融合させたクラブイベント・フェチフェスナイトを開催するなど、派生イベントまで生まれている。

■すべてのフェチ(価値観) は対等の存在である

 先ほど冒頭で 「フェチといっても幅広い」 と申し上げたが、だからこそ各属性の人間は普段は決して交わらない世界にいる。 仮に全身タイツフェチの人間にオーバーニーの絶対領域がいかにフェティッシュか説いてもピンと来ないだろう。 だが、この 『フェチフェス』 という空間においては、それら全てが等価値の物として扱われるのだ。

 何かというと、すぐに表現規制だ、弾圧だと思考停止に陥ったかのような極論に走りがちな現代の日本にあって、この 「一度すべての価値観を認める」 という姿勢は非常に尊いものである。 文化を守るという一点において、他者の価値観や嗜好を尊重するのは大前提であると断言していい。 こうした発想が、普段日陰に追いやられている人々からしか生まれてこない事が、現在の日本の不幸なのかもしれない。

 安全管理などの面も説明しておくと、まずこのイベント自体が18禁であり、当たり前だが過度の露出や痴漢・盗撮といった犯罪行為は固く禁じられている。 ブースの配置についても、ザックリとフロアごとにテーマが分けられており、なるべく近い(と思われる) 出展者を固めるようにしている。 したがってゾーニングの面でも充分な配慮がなされており、どうしても苦手な出展物があったとしても、見たくなければ近寄らねばいいだけだ。

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