4年後の2020年には「誰もが下流に転落してしまう恐れ」が? (2/4ページ)
そういう意味では、われわれが相手にしない先というのが、中流、下流なんでしょうね」
つまり「最近、銀行からなんの案内も来ないなぁ」と感じている方は、銀行からは相手にされず、中流以下と見られているということなのです。
■年収400万~500万円が「中流」
本書によれば、厚生労働省「国民生活基礎調査」に見られる2013年度の1世帯当たりの平均所得金額は528万9,000円で、中央値は415万円。
年収400万~500万円が中流と考えられるわけですが、その数はわずか。大多数の世帯が中流に届かない所得水準で暮らし、いまや6人に1人が貧困だというのです。
また、高齢者世帯の平均所得金額は300万5,000円と年々下がり、加えて生活保護受給世帯数は15年9月時点で162万9,598世帯と過去最多を更新しています。
アベノミクスで景気回復の兆しが見えはじめたといわれますが、その裏では自治体の援助なしでは暮らしが立ち行かない貧困層が年々増加しています。それを押し上げているのが高齢者で、高齢者が下流へと転落する流れは加速しているといいます。
さらに、最近の若者は「お金持ちなんかには絶対なれない」とはなから諦めている人も少なくないとか。
「物を持つこと=豊か」という図式は価値観が多様化し、まったく成り立たなくなっています。とくに外食、車、国内旅行など、かつては中流ビジネスとして発展した産業は、消費の中核を担う若者の貧困化が原因で疲弊しているのが実状です。
いまやひと握りの「上流」と、その他大勢の「下流」しかイメージできなくなっているというのです
■「一億総活躍社会」のカラクリとは?
下流化した「中流」層が増えている状況下で、安倍首相は2015年9月に経済政策「アベノミクス第2幕」を打ち出し、「新3本の矢」として3つの政策目標を掲げました。
「GDP(国内総生産)600兆円の達成」「希望出生率1・8」「介護離職ゼロ」の3本です。