米軍における認識票「ドッグタグ (Dog tag) 」の簡単な歴史 (4/5ページ)
それは、遺体の気体膨満を防ぐために識別タグを口に咥えさせ、前歯の間に固定する際に用いる窪みであるという噂であった。しかし実際は、刻印機がエンボス加工をする際に必要な固定用の形状であった。尚、現在使用されているタグは、窪みの無いデザインとなっている。(※自衛隊のタグの片端には窪みがあり、後述にもあるが「死者の歯をこじあける場合に使用する」と公式の“認識票に関する達”で記されている)
―― と、米軍需品財団 / US Army Quartermaster Foundation の資料を基にドッグタグの歴史を解説している。
Photo Credit: Daniela Vestal, U.S. Army Human Resources Command
現在米軍で使用されているドッグタグは二枚一組の二枚式(同じ内容の打刻)で、戦死の際に一枚を回収して戦死報告用に使い、もう一方の小径鎖で繋がれたタグは、検視官が見易いようにつま先に括る用となっているようだ。遺体回収から埋葬までの全ての過程で、犠牲者の傍らからタグが引き離されることはない。また、遺体回収時に一枚しか発見されなかった場合は、情報内容が同じタグが複製され、タグが見つからず身元確認が不可能な場合は、“正体不明”と打刻された二枚のタグが作られる。