2016年“第3次世界大戦”は始まっていた(6)「中東に近づくプーチン大統領」 (2/2ページ)
9.11以降から続くテロとの戦いによって、アメリカとイスラム相互の感情は悪化、イスラム圏と直接対話ができない状況が続いていた。両者とフラットな関係を維持できているのが日本である。2回のオイルショックによって、中東とのパイプも太い。02年から中東和平協議が、日本の東京で行われていた背景にはこうした事情があった。
ところが、民主党政権誕生によってそれを行う人物がいなくなり、中東和平協議はアメリカに渡された。一昨年の9月、ついに中東和平協議は完全に破談で終わる。
国連は、第二次世界大戦後の指導体制として存在した。しかし、東西体制の対立によって、機能不全に陥る。そこで西側先進国のみが集まった、G5が結成され、世界経済を主導するようになった。その後2カ国が加盟しG7となり、ソビエト崩壊後に力をつけてきたロシアがオブザーバー国として参加する形でG8となり、新興国も参加しG20になったわけだ。
クリミア問題直後、ロシアはオブザーバー国から外され、G8は消滅。再び冷戦時代のG7体制に回帰しようとしているのが、今の世界である。新たなG7体制こそが、日本・アメリカ・イギリスなどの「新連合国」である。対する中国・ロシアやISなどG7と対立する「枢軸国」。両者の戦火はますます広がりを見せるだろう。
(経済評論家:渡邉哲也)