全世界で1兆円市場!急成長中の「クラウドソーシング」最新事情 (1/3ページ)
出社する必要もなく、専門分野を生かしながら自分のペースで仕事に臨める「クラウドソーシング」が話題を呼んでいます。
『クラウドワーキングで稼ぐ! ―時間と場所にとらわれない新しい働き方』(吉田浩一郎著、日本経済新聞出版社)は、日本最大級のクラウドソーシングサービスとして知られる「クラウドワークス」の創業者。
クラウドソーシングに関する第一人者として、このビジネスの可能性を本書で明らかにしているわけです。
とはいえ、クラウドソーシングについて漠然とわかってはいても、まだまだ知識が足りないと感じている方も少なくはないはず。
そこで改めて、このビジネスの可能性についておさらいしてみましょう。
■クラウドソーシングの意味
「クラウド」は「群衆(crowd)」で、「ソーシング」は「外部委託(outsourcing)」の意。クラウドソーシングとは、この2つを組み合わせた造語です。
2005年にこの考え方を初めて提案したのは、米「WIRED Magazine」の編集者・ライターであるマーク・ロビンソン、ジェフ・ハウの両氏。クラウドソーシングについては、
「従業員によって行われている機能を、ウェブ上に開かれた外部ネットワークを通して、世界中の群衆(crowd)へ委託(sourcing)すること」
と定義しているそうです。クラウドソーシング、つまり業務を委託する主体は当然ながら企業ということになります。
■クラウドワーキングの意味
同じく注目しておきたいワードが、業務を委託される側の立場に立った「クラウドワーキング」。
ちなみにこちらの「クラウド」は、クラウドソーシングの「群衆(crowd)」ではなく、「雲(cloud)」のこと。
これはIT業界で使われている「クラウドコンピューティング(cloud computing)」の略称。いうまでもなく、さまざまなデータをインターネット上に保存するサービスです。
著者によれば、クラウドソーシングとクラウドワーキングは、コインの表裏のような関係。