1件「300円」の世界から抜け出せない?ライティング仕事の罠 (1/3ページ)
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給料
「ライター」というと、雑誌やウェブメディアなどに名前を出して活躍して、いずれは書籍を出版……なんて世界だと思われがちですが、インターネットの普及後にはさまざまな「ライティング」の仕事が多岐にわたって存在しています。
企業のオフィシャルサイトの会社案内や、生活でのお役立ち情報の執筆や、求人サイトの会社紹介など、「ライター」の仕事の領域は広がっています。
中でも最近目につくのが、クラウドソーシングサービスによる「ライティング」の募集です。『ランサーズ』『クラウドワークス』といった大手サービスで検索してみると、数えきれないほど多数の仕事が登録されています。
内容は体験談の募集というものから、ブログの執筆、美容・医療に関する専門知識を必要とするものまで、ピンからキリまでありますが、問題はその報酬額。
500文字の記事3本で1,000~1,500円という案件はザラで、中には1,000文字で150円といった「ライター」に割に合わないものも珍しくありません。
「300円でブログ(1,000文字以上)1記事」といった内容の仕事も典型的ですが、仮に1文字単位で計算してみると0.3円。30分で書き上げたとしても時給換算で600円となり、宮崎・沖縄県の最低賃金693円(2015年10月)を下回ります。
■なぜ低価格なライター仕事が多いのか?
このような低価格で募集している案件の多くは、ウェブ制作やPRを受託している企業がクライアントです。このような会社が、なぜ「ライター」を募集して記事を量産しているのかといえば、企業が任意のサイトのSEO(検索エンジン対策)が目的な場合や、PR目的のオウンド(自社)メディアの場合があります。
前者はGoogleが「パンダ・アップデート」と呼ばれるアルゴリズムの変更を2012年7月に実施しており、独自性や専門性が低く外部サイトからのリンクが張られていないサイトは検索上位に上がらないようになっています。